［ WORK ］パンフレット「しあわせ学問、家政学。」
東京家政学院中学校・高等学校のパンフレットのアートディレクションとデザインを担当しました。
この学院は、その名の通り「家政学」を原点にし創立され、来年100周年を迎えます。その付属中学校に入学を検討している小学校6年生の女の子たちに向けて、「家政学」をテーマにし絵本風にお話が展開する20ページのパンフレットを作りました。
私がデザイナー1年目で就職した会社でお世話になっていた、クリエイティブディレクターの村松慎治さんからお声がけいただき、スペイン在住のイラストレーター青木貴子さんにイラストをご依頼しました。
未だコロナ禍が続く中、不自由な学校生活を送ってきた子どもたちへ、自分で将来を見つけにいくワクワク感や未来の無限の可能性を冊子を通じて優しく伝えたい！と思う中で、絵作りがスタートしました。
私の頭の中にある絵や考えをまとめた簡単なスケッチをもとに、青木さんの幻想的な世界観によって自由に膨らませていただけたことに感謝しています。
今振り返ると、青木さんと共に、日本の教育や子育て、これまでの人生など…いろいろな話題で盛り上がりながらオンラインで打ち合わせをしたのが、この仕事の中で特に印象的で大事な時間でした。
若者たちへの温かい思いが込められた青木さんのメッセージも紹介させていただきます。
「これからの未来を作り上げていく若者達に、人は誰でも唯一、世界で自分だけの個性を持っているのだと言う事を忘れないでほしいなと言う気持ちを込めました。辛い事にぶつかった時、それを是非思い出してほしいなと。周りと比べて自分を無価値だなんて思わないように。人にできて、自分にできない事があっても、人にできなくても自分にできる事が必ずある。そして人は誰でも、本当は無限大の可能性を持っているのだと言う事を信じてほしい、そんな思いを込めて描かせて頂きました。
みんなの未来にたくさんの幸がありますように。」
誰か1人でも、自分のものさしを大事にして、自分らしい人生を自信を持って歩んでいける小さなきっかけにこの冊子がなればいいなと私も本気で思っています。