[ WORK ]Nook Design
湘南エリアを拠点に、住宅・店舗の設計デザインやリノベーションの事業をされる建築デザインスタジオ「Nook Design(ヌックデザイン)」のロゴ制作をやらせていただきました。
「Nook」という言葉は、スコットランドで建築様式をあらわすの「neuk(ヌーク)」を語源にしていて、その意味は「こじんまりとした隠れ家のような落ち着ける心地のいい空間」だそうです。
ご依頼主は、そんな空間づくりを目指して起業を予定された女性建築家さんで、コンセプトや目指したい方向性などに加えて、ロゴのイメージも言葉でまとめられた資料を事前にいただき、それがとてもわかりやすく整理されたものだったのが印象的でした。
顔合わせ後は、会社員時代に手掛けられてきた施工事例を実際拝見させてもらってから、どんなロゴにしていくかの構想がスタートしました。
ロゴの方向性をいくつか探りながら辿り着いたのは、「四角いもの(住宅、店舗などの建物)を生み出し、丸いものを育てる建築デザインスタジオ」というデザインコンセプトでした。丸いものとは、屋号の意味から由来した「落ち着ける居心地のよさ」だったり、そこで生まれる「穏やかでゆったりとした時間」、「人と人(家族・店主とお客さん地域の人たち)とのつながり」「年月が経つほど湧いてくる愛着」などをイメージしています。
四角と有機的な丸が重なった部分が「Nook」な空間を表しています。また構造的な安定感を作るために斜めのラインを加えることで、屋号の頭文字「N」のシルエットも浮かび上がるようにしています。(写真2枚目は名刺のデザイン)
同じデザイン業を営む女性同士というのもあり、打ち合わせでもざっくばらんに意見交換をさせてもらえて、私自身とても刺激のある制作時間でした。彼女自身、湘南出身ということで、このエリアの気候風土を肌で知っていることや、インテリアコーディネーターや現場監督に近いことまでも務められてきた経験があり、バランス感覚の優れた方なので、いつか一緒にこのエリアでものづくりができたら嬉しいなぁと思っています。
「Nook Design」さんは、最近インスタグラムも始められて、日々のことや、暮らしと家づくりの参考になるようなことをゆるやかな文章で綴られています。よかったらぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/nook.dsgn.0256/