[ WORK ]江戸小紋バッグ 「KATAK”ATA」
「東京手仕事プロジェクト」で中小企業振興公社理事長賞をいただいた江戸小紋バッグKATAK”ATA(カタガタ)の商品デザインとブランディングに携わらせていただきました。
東京手仕事プロジェクトとは、東京の伝統工芸の職人さんとデザイナーがマッチングされ、現代のライフスタイルや今の東京の感性に合う商品を作り、世の中に発信していく事業です。
昨年度の本プロジェクトで、江戸小紋の染工房「石塚染工」の五代目 石塚久美子さんと新たな商品を作る機会をasianvoiceのデザイナー 本多り子さんとの共同で得ることができ、この度バッグが完成しました。
(江戸小紋についてを昨年こちらで綴っているので、よかったらご覧ください。)
3種類の伊勢型紙を組み合わせ手染めした江戸小紋のバッグは、「江戸の粋をTOKYOの気分で。」をキーワードに、鮮やかなイエローとブルー、伝統色である鼠色(革色:シルバー)の3色を揃えました。マチと底面に使用している天然皮革とハンドルのアクリルチェーンにより、今までみたことのないような新感覚の江戸小紋バッグに仕上げています。また、ショルダーストラップは取り外し可能で、スタイリングに合わせてアレンジできるので和装にも洋装にも幅広いシーンで使ってもらえることを強く意識しています。
さらに、バッグに使用する絹生地が、反物のちょうど半分の幅になるよう設計することで、廃棄する端切れが出ないよう配慮したデザインに仕上げています。
商品名の「KATAK”ATA」(カタガタ)は、伊勢型紙をたくさん使って染めあげたバッグの特徴を表現しながら、伝統と人々(方々)がつながればいいなという願いをこめています。また、繊細に柄を繋いでいく江戸小紋の技術にもかけたネーミングとしました。
私たちは、このバッグを通じて、着物文化から始まった江戸小紋を、着物ユーザーではない人たちや若い層にも知ってもらい、職人さんたちの技術を未来へ繋げて残していき、江戸小紋の可能性を広げていけたらと心から願っています。
今週6月1日(水)より、自社のオンラインショップや実店舗での販売がスタートします。
店舗情報などはまた改めてこちらでお知らせします。
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