写真パネル巡回展「帰還困難区域に生きる」 | Journal | YUKAKO YAMANAKA | 山中結夏子

YUKAKO YAMANAKA

写真パネル巡回展「帰還困難区域に生きる」

写真パネル巡回展「帰還困難区域に生きる」が来週1月28日(木)からスタートし、5都市を巡回します。この度、ポスターをはじめとするツールのアートディレクションとデザインを担当しました。

サブタイトルに「東京電力福島第一原子力発電所事故後10年をむかえる想いの記録」と題した本展は、原発事故によって戻れない地区になってしまった福島の阿武隈高地の暮らしの営みを伝え、未来に向けて再び歩みだしたい住民たちの想いを綴った写真パネル展です。

展示される写真の多くは、関根学さんと前田せいめいさんの二人の写真家の方が撮影されたもので、ポスターもお二人の写真をメインビジュアルに二種類制作しています。

写真を主役にしたデザインには、停止ボタンと再生ボタンをモチーフにしたシンプルなアイコンを添えて、戻れないけれど前に進もうとする住民の方たちの迫力や故郷への強い気持ちを表現しました。
また、世の中がこのような時期だからこそ、この巡回展に関わる多くの方たちを少しでも元気づけれれるような前向きなデザインを目指しました。

写真パネル巡回展「帰還困難区域に生きる」フライヤー表1
写真パネル巡回展「帰還困難区域に生きる」フライヤー表2
写真パネル巡回展「帰還困難区域に生きる」フライヤー裏

インスタグラムの公式アカウントでは、本展に展示されている以外の貴重な写真も含めて紹介し、一日一枚のペースで更新されています。

最後に、この展覧会の紹介文を掲載させていただきます。

「かつて、福島県阿武隈高地の人々は、豊かな自然の中で互いに協力しあいながら、歴史や伝統文化を大切にして、地域に根付いた暮らしを営んできました。しかし、原発事故はこれらの一切を奪い、住民たちはふるさとへの想いを胸に、避難先で知人や親類と離れ離れの生活を余儀なくされています。いまだ厳しい立ち入り制限が続く帰還困難区域ではふるさとの荒廃が進み、国の復興再生拠点事業に伴って住み慣れた家々の解体が進みました。事故後10年の今、懐かしいふるさとの風景は大きく変貌しています。
本展は、自分たちの暮らしの営みをふり返り、未来に向けて再び歩みだしたいという、住民たちの想いを綴った写真パネル展です。」

一人でも多くの方が、この区域のことを知る機会になることを願っています。