「ねないこだれだ」誕生50周年記念 せなけいこ展 | Journal | YUKAKO YAMANAKA | 山中結夏子

YUKAKO YAMANAKA

「ねないこだれだ」誕生50周年記念 せなけいこ展

もう1年ほど前になる去年の夏休み、横須賀美術館で開催されていたせなけいこさんの展覧会に行きました。

せなけいこさんを初めて知ったのは、出産祝いに友人からもらった「ねないこだれだ」のおばけのTシャツ。その後、書店や図書館で絵本シリーズの存在を知って、こどもと少しずつ読むようになりました。切り絵やちぎり絵で作られた、手の跡を感じる温かみのある世界と、等身大の子どもを描いたシンプルなストーリーの組み合わせがとても独創的で、ロングセラーであるのがうなづけます。

展覧会では原画の展示はもとより、創作の背景が今の自分と少し重なりとても惹きつけられました。せなけいこさんが絵本作家としてデビューしたのは、子育て奔走中の37歳。いつでも手を止められる貼り絵の手法は、絵具に比べてこどもの傍で制作するのに適していたそうで、思わずなるほど!と強く共感したのを覚えています。子育てによってこの独特の絵本の世界が生まれたんだなぁと思って、似たような立場の私を励ましてくれた展覧会でした。
展示の最後には、かわいらしい絵本コーナーがあり、絵本を読む親子で溢れかえっていたのが印象的でした。

全国巡回展は残すところ最後の一会場のようで、ひろしま美術館で9月22まで開催されているそうです。
www.asahi.com/event/senakeiko50th/

横須賀美術館ニュースと「ねないこだれだ」の写真